パワースライドドアのメリットは?後付けも出来るの?

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パワースライドドアってどういうもの?

7人~8人乗りのファミリーカーの後部座席のドアは大体スライドタイプになっています。

また最近では身長の高い「ハイトワゴン」と呼ばれる軽自動車の多くもスライドタイプのドアを採用しています。

パワースライドドアとは、このスライドドアがモーターとワイヤーの力を利用して自動で開閉させる仕組みのドアの事を言います。

運転席のハンドル周りにメインスイッチが有り、そのスイッチを長押しする事で後ろの席のスライドドアを自動開閉させる事が出来ます。

また、車に乗ろうとした際に後部座席のドアの近くのスイッチをワンタッチで押す事で開閉する車種もあります。

最近では後部座席のドアの下に足をかざすだけで開閉するタイプも登場してきました。本当に便利ですよね。

合わせて、エンジンを掛ける際に使用する鍵にもパワースライドドアのスイッチが付いており、遠隔操作でドアの自動開閉も可能です。

パワースライドドアのメリットは?

パワースライドドアの最大のメリットは何と言っても、「力を入れなくても軽々ドアを開け閉め出来る事」につきます。

両手がふさがるような荷物を沢山抱えていたとしても、または小さい子どもを抱っこしていても、楽々ワンタッチで後部座席を開閉出来るので凄く便利です。

また、ドアを閉める際も軽く操作するだけで自動で閉まります。

パワースライドドアは中途半端に半ドアになる事もありません。

最近は5人乗りの乗用車でパワースライドドア付きの車が増えてきました。

例えばおじいちゃんおばあちゃんを病院に送迎したりする際、パワースライドドア付きの車であれば、力が弱い人でも楽々ドアを開閉出来ます。

パワースライドドアが付いていない車のドアを開閉する際、外から開ける分には思い切り引っ張れば簡単に開きますが、室内から開ける場合、ドア自体が非常に大きい為、実は力を必要とします。

どうしても室内からドアを開ける際、座った姿勢で腕の力だけでドアを開け閉めする形になる事が原因です。

また、下り坂に車を駐車した際、パワースライドドアが無い車は、中途半端にドアを開けると勝手にスライドしてきて閉まってしまうという状態になります。

小さいお子さんが居るご家族の方にはパワースライドはついていた方が安心です。

そして、パワースライドドアを選ぶ最大のメリットは「なんかカッコイイ」というステータスな部分もあります。

一度パワースライドドア付きの車に乗ると、便利すぎてパワースライドドア無しの車は考えられないという方が多いです。

パワースライドドアのデメリットは?

車の購入金額に関して、パワースライドドアが付いていないタイプに比べてパワースライドドア付きの車の方が割高です。

また、とても便利なパワースライドドアですが、実は故障した際、修理代が結構掛かります。

パワースライドドアはモーターとワイヤーを使ってドアを開閉させています。

実は車のドアは非常に重い鉄の塊です。

どうしても何度も繰り返し使っていくとワイヤーが切れたり、モーターのギアが噛み合わなくなったりします。

新車で購入した場合は電装系の部品は3年間保証対象ですが、それ以降は有償修理になります。

車種によりますが工賃を含めて5万円~10万円程見ていた方が良いです。

修理をしなくてもパワースライドドアのメインスイッチを切ってしまえば、パワースライドドアが付いていないタイプと同じように普通のドアとして使う事は可能です。
(ただし、パワースライド無しのタイプに比べるとドア内部に色々機械が入ってる兼ね合いでドアが重いです。)

中古車で購入を検討している場合、パワースライドドアの故障に関して、保証対象かどうかの確認をしておいた方が良いですよ。

また、パワースライドドアは自動で開閉するドアですので、ドアの上下のモール部分に小石など異物が挟まったりした場合が厄介です。

ドアを閉めようとしても中途半端なところまで閉まって、引っかかったところから安全センサーが異常を感知して折り返してきて開いてしまいます。

小石だけでなく、お菓子のクズやおもちゃ等、挟まらないように気を付けましょう。

そして挟まっているものがあればすぐに取り出しましょう。

パワースライドドアのデメリットに関して、「せっかちなタイプの人」には不向きの装備です。

どういう事かというと、パワースライドドアの開閉は比較的ゆっくり開いてゆっくり閉じます。

「ピーピーピーピピピピピ・・・」という警告音を発しながらゆ~っくりとドアが動いていくのです。

つまり、自分のペースで「バンッ!」と開けて「バンッ!」と閉める事が出来ない為、せかっちな人はストレスを感じる方が多いようです。

雨の日は「早くドアを閉めたい、室内に雨が入ってしまう!」とストレスを溜める傾向が強いです。

是非一度実際に自分の手で試乗車を使ってパワースライドドアを開け閉めしてみましょう。

パワースライドドアの装備があるとどれ位金額は変わるの?

デメリットもありますが、使い慣れると、とっても便利なパワースライドドア。

パワースライドドアの装備があると、車種によりますが、大体5万円前後ぐらい金額が変わります。

パワースライドドアが全く付いていない一番ベースグレードよりも、左側だけパワースライドドアが標準装備になっているタイプの売れ行きが一番良いです。

どうして左側だけ標準装備なのかというと、日本の道は左側通行の為、道路で停車する際は基本左側に寄せて止まります。

後ろの席に乗っている人は危ないので左側のドアから乗り降りをするように推奨されています。

その為、どのメーカーも左側のみパワースライドドアを標準装備にしている事が多いのです。

運転席の後ろの右側もパワースライドドアにしたい場合、オプションで選ぶ事になります。

その場合も大体プラス5万円程でつける事が出来ます。

デメリットでも紹介しました、せっかちなタイプの方は左側だけパワースライドドアにして、運転席側のドアはパワースライドドア無しを選ぶ方が多いです。

後ろに荷物を置きたい時にパパッ!とドアを開け閉め出来るので便利のようです。

パワースライドドアは後から付ける事は出来るの


パワースライドドアを無しにしたけど、やっぱり後から付けたいと思っても後付け出来ません。

新車を購入した際のオプションには2種類あります。

一つは工場出荷時に取り付けるメーカーオプション。

もう一つは工場から販売店に届いた後に整備士が取り付けるディーラーオプション(販売店オプション)です。

パワースライドドアはメーカーオプションです。

つまり、工場で車を組み立てる際に付けるパーツの為、一度工場から出荷された後に「やっぱり付けたいから付けて」という事は不可能なのです。

また、当然ですが中古車を購入する際も後から付ける事が出来ないので注意するようにしましょう。

中には社外(メーカー純正以外の商品)の取り付けキットが販売されている車種もありますが、あくまでも自己責任の範囲になりますのでオススメしません。

購入前にメリット、デメリットを考えた上でパワースライドドアを付けるか付けないかじっくりと考えるようにしましょう。

また、考える際、車に何年ぐらい乗る予定か?を考えましょう。

その上でどのようなライフスタイルになりそうかを想像した上で必要か不必要か判断すると失敗しにくいですよ。

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